花の絵はがき　７

花の絵はがき７

「受傷して２０年」

　久留井真理★

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アメリカ楓	アネモネ	ヒマワリ	キバナコスモス	マツムシソウ

菜の花	オオイヌノフグリ	節分草	露草	椿

受傷して２０年になりました。いっときは、ピクリとも動かなくなった手足、そして呼吸すらできなくなった…。残された命をずいぶん恨んだこともあったけど、いつも家族が側にいて、支えてくれました。　入院間もなく、小さな千羽鶴とお守りを作ってくれた娘達、ベッドのまくら元に飾りました。３年半の入院生活を終え、お守りを開けてみると、「母さんの手足の代わりになってあげるね」と書かれていました。とっても胸が痛い…けど、嬉しかった。　受傷した夏、夫は毎日のように、病室へひまわりを届けてくれました。「元気をくれる花だから」と出先でひまわりを見つけては、新聞紙にくるんで。気が付くと病室が、小さなひまわり畑になったよね…。　そしてそして、いつも温かく見守ってくれる友達、命をつないでいただいた救急救命士さん、桜の枝やレンゲをポケットに忍ばせ、季節を教えてくださった看護師さん…。数えきれないほどのたくさんの素晴らしい出会いに恵まれ、心から感謝したいと思います。「出会いはどれもやさしくて、みんなみんなにありがとう」２０１４年９月