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久留井真理
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1994年1月4日、私は交通事故により”頸髄損傷” という生まれて初めて聞く病名を告げられました。 一瞬にして手足の自由を奪われ、自分で息をすることもできなくなり、受傷後1ヶ月近く呼吸器を着けていました。だけど、おしゃべりな私の為に神様がプレゼントしてくれたのでしょう、 “呼吸器を外すこと”を。それからピクリとも動かなかった手足のリハビリ、手術等を繰り返し3年半の入院生活を終え、多くの人達に支えられながら家での生活も一年が過ぎました。 リハビリの為に始めた絵も初めは辛かったけど今では自由の効かないイライラを一筆毎に解きほぐしてくれるひとときとなりました。 元々多趣味であった私に、障害を持ったお陰でまた1つ”絵”という新しい仲間が増えました。 身体が不自由になり、落胆し泣いてばかりでは 悲し過ぎます。心は元気に残っているのに・・・。 人間はとっても器用な生き物で、身体が不自由になっても 残っている機能がそれを上手に補ってくれるんですね。 ”使えば使うところが強くなる”友が励ましたくれた一言を、自分に負けそうになったとき、いつも思い出すのです。”生きなさい”と使命を与えられたのだから、同じ生きる のなら明るく楽しくいつまでも夢を追い続けながら生きたい。 身体は不自由になっても、私は私なのだから・・・。 ------「1998年8月」-----
シクラメン
トルコキキョウ
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